ボヘミアン・ラプソディ

こんばんは。

地学を友人に託し、いそいそと映画館に向かいました。いつもなら、まあまあちゃんと出てる授業なんですが、ここ最近ほぼ毎日バイトで、癒しが欲しかったんです・・・。


そこで、今話題の「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきました。以下ネタバレあります〜😌見る予定の人は見ない方がいいかも?です。


まず私自身、QUEENの曲、としては全く聴いたことがなく、「とりあえず人気っぽいから見とくか」位の気持ちでチケットを取りました。浦和映画館の会員なので、金曜は1000円で観られるのです。これ、まあ大学生なんで社会人と比べるとお得感少ないけど、かなり良い制度ですよね〜。年500円だから、1本でも見ちゃえば元取れるし。まあそれは置いておいて、席をとったんですが、なんとなくの嫌な予感が的中、3時代のくせに、前後左右空いている席がない。は?調子に乗るな😡 と思いながら、しぶしぶ後方中央の席を取りました。浦和の映画館、普通の映画館のノリで席決めると、なんかスクリーンが小さく感じるんですよね・・・少し後悔。おっと、ここで最初に遭遇した頭ネジゆるゆる観客を紹介します。10分前入場直後に入ったのですが(3人目だった)、すぐ前に入ったBBAが、後ろの方の席で、「バレないわよ!」とか言いながらやいのやいのしてるので、よくよく聞いてみると、本来取った席と別の席に荷物を置いて、マーキングを開始したようでした。しかも、その座ってる席も、金払って取った場所ではなく、もう少し中央よりのところ。結構満席に近かったので、そのBBAたちのテリトリーがどうなったのかは自明(?)ですが、なんかムカついた。よくよく見たらお年召した方ばっかりじゃねえか。・・・でも、世代的にはそうですよね・・・。私の母がギリよく分かってない世代らしいので。50-60代の方がほとんどでした。


映画の中身に関することをやっと話します。まず、主人公はQUEENリードボーカル。「善き考えをしろ、善き言葉を話せ、善き行動をしろ」的な父の教えに対し、「それでいいことあった?」と反抗したフレディのセリフがなんかこう、ヴッとなりました(語彙力)

。この父の教えは、宗教的なものから来るそうなのですが、主人公のフレディはインド系の民族出身だったそう。そういった、出自に関する孤独が、この物語の骨組みのひとつとしてあったのは、何か示唆的なものを感じました。まあとにかく夜遊びし放題、ウェーイwみたいなところに夜な夜な行く中で、ボーカルを失ったバンドと出会います。(これがスマイルというバンド)映画前半は、とにかくサクセスストーリーを詰め込んだ感じ。実際にこういう所でライブしましたよ〜、アルバムチャートランクインですよ〜、と、かなり順風満帆な様子が描かれていたので、「あれ、まだコケない」とか考えていました。物語が転じ始めたのが、「君は運命の人だ」と熱烈な告白をして結婚したメアリーが、成功し続ける彼に、「何か隠しているの」と問うた所から。「ずっと自問していた」と切り出したフレディは、メアリーのその後の発言もあり、自らがゲイであることをはっきりと自覚しました。バンド会場(?)で一目惚れして、追いかけ続けて、やっと結婚した相手に「あなたはゲイよ」と言われるって・・・。しかも、このメアリーという女、彼が成功した金で巨大な家に住み、新しい彼氏まで出来ちゃう。この時はもう離婚してたみたいなので、何も問題は無いけれど、彼氏を紹介されたフレディの顔が曇っていったのを見ると、彼が自らはバイセクシャルだ、と主張したのも否定はできないような・・・。ただ、男女の仲なんで、所詮愛だの何だの以上に長年連れ添って、成功を見届けた間に生まれた情があるから、これが彼を悲しませたのかも?一々考えるシーンじゃないのかな〜わかんないです(放り投げた)。


このように、成功しつつもゲイであることが周囲の人間、そしてマスコミにバレてしまい、このことだけでなく出自のこととか、彼が過去に捨てた自分(この人、本名は別にあって、正式に改名している)のこととか色々聞かれちゃう。さらに、フレディのソロ活動に400万ドルが支払われることとなり、QUEENとしての活動が事実上停止されたことにより亀裂が入ったグループは、フレディ対残りの3人、という体制に切り替わり、別々の道を歩み始めました。フレディはフレディで、別にアーティストを雇って楽器を弾かせるも、あの3人の反抗意見とか、文句とか、素敵な提案とかから生まれた音楽を取り戻すためにがむしゃらになって働くも、酒に溺れ、また、恋人兼QUEENのマネージャーをしていた男にも色々と騙され、心身ともにボロボロになっていきます。隣人で元嫁のメアリーに助けを求めるも、彼女の妊娠が発覚・・・。しかし、彼女の「家に帰るべき」という発言から、裏切った恋人とも縁を切り、再び3人と活動再開しました。


→アフリカ支援のためのかなり大規模なコンサートへの出演が決まった彼らに、新たに試練が舞い込みました。それは、リードボーカルのフレディのエイズ発覚。当時、エイズは原因もわからず、いずれ命を落とす不治の病だったそう。メンバーに自らの病を告白した彼が「このことで僕を哀れんだり、怒ったり、僕を退屈させるのは時間の無駄だ」と言う。彼の生まれ持っての強さと片付けてしまわれるのではなく、伝説になるべき人間としての、そして過去に〝殺した〟(ボヘミアン・ラプソディという楽曲で、「ママ、僕は人を殺してしまった」という歌詞がある)自分への足掻きを感じました。


ラスト20分は、ほぼそのコンサートの映像のようなもので、表現性がかなり高いそう。エンドロールでは、彼が命を落とすまでゲイとして恋人が居続けたこと、メアリーとは友人関係を保ち続けたことなどが書かれていました。確か43歳で、エイズがきっかけとして発症した肺炎でこの世を去ったそう。


文章力が乏しいせいで、かなりよくわからないと思いますが、ファンはこれ嬉しいだろうなあ・・・。物語の構成自体に魅力を感じるというよりも、彼の人生に貫かれている孤独と愛に心動かされる人が多いんじゃないかな〜、と思いました。ボヘミアンという単語には、「身寄りのない人」という意味もあるそうです。へえ〜・・・。


気になった人は観てみてください😄

では〜。